2006年 02月 06日
甘い香りと大雪 |

まさに今、黄色い花をいっぱいにまとっている樹木です。しかし、甘い香りが漂って、はじめて花が咲いていることに気づくほどその姿にはなんとなくわびしさを感じますね・・・。
会社の近くのお家にも道路際に満開の蝋梅の花が咲いるんですが、歩いて通るとき、甘い香りに誘われてつい目を奪われます。
蝋梅は、中国原産。ロウバイ科で、落葉広葉樹。
名前の由来は、花が蝋細工で作ったように光沢があることからこの名が付いたといわれています。また別名の『唐梅』は、“中国から渡来した梅”という意味からきているそうです。
樹勢は強く、全国で生育できるが耐寒性に優れるため、暖地より寒地向きです。土質は特に選びませんが、腐植地に富む湿潤地で日当たりのよい場所を好み、乾燥地を嫌います。
花期は、1~2月。葉が出る前に直径2㎝ほどで、光沢と芳香をもつ黄色い花を横または下向きにつけます。花は、茶花として用いられます。また、わびしさのあるその姿と甘い香りを楽しむため建物の近くに植栽するなどして、和風の庭に使われます。
病害としては、カイガラムシに気をつけましょう。カイガラムシは風通しの悪い環境で発生しやすいので込み合いをさけます。

今日は岡山は大雪です。岡山という場所は“晴れの国”というぐらい、雨・雪のない場所ですが、今年は雪をいつもよりたくさん見ていますね。私は、温かい室内でたまにしか見ない雪に『きれいだなぁ』と感動しているけど、植物たちは、こんな寒い中でも根を張ったその場所でジッと春を待っているんだからすごいですよね。自然界の色々環境に耐えながら生きているからこそ、花を咲かせるその姿はより美しく人の目に映るんでしょうね。
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by ykosyoen
| 2006-02-06 16:26
| 花と緑のお話
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