10月28日、倉敷の福田運動公園の体育館で、大相撲倉敷場所(秋巡業)が行われました。
とある縁でチケットを頂くことになり、秋巡業を観に行くことができました。
席の場所はたまり席。
土俵を前に4列目なので、間近で観ることができました。
開場に着くと、力士や部屋の名前が書かれたのぼりが立って、テントの中で食べ物を売っていました。
1階、2階でそれぞれ違う入口があり、入ると既に稽古が始まっていました。

体育館の真ん中に土俵。
60㎝の高さで盛土をして、1から作ったそうです。
稽古の時点ですでに大迫力。
横綱の白鵬関、日馬富士関、鶴竜関も公開稽古に出て、四股を踏んだり、ぶつかり合ったりしていました。
子供の稽古では、力士さんVS小学生2人で相撲をとりました。
2人相手でもびくともしない力士さんですが、相撲の大会に出ている子は1対1で、本気でしていました。
化粧廻しをした力士さんが、輪になって唄う相撲甚句の披露。
岡山にちなんだ言葉で歌詞を並べ、手拍子・足踏みと掛け声の音頭に合わせて唄っていました。
相撲の禁じ手を面白く紹介する初切。
力士さんが腕を組んでスキップしたり、禁じ手を使って勝って誇らしくしてみたり、スリッパやハリセンでツッコミを入れたり、土俵上でコントをしているようで、会場内で笑い声が響く、凄く面白い見世物でした。
昭和44年に相撲業界初の生存者叔勲を受けた名人呼出し 太郎が始めた櫓太鼓打分。
呼び寄せやお清め、相撲の終わりに「ごきげんよう、また明日」の意を込めてなど、叩き方が使い分けられていました。
本来は櫓の上で叩かれますが、わかり易く土俵上での披露でした。太鼓の良い音が響き渡りました。
髷を結う様子を紹介する髪結実演。
床山(髷を結う職に就く人)が実際に大銀杏と呼ばれる髷を結いました。
結んだ髪の先端(ハケ先)が銀杏の葉に似ていることからその名が付いたそうです。
大銀杏が結えるようになれば一人前の床山で、その道のりは険しいようです。
横綱綱締実演では、土俵入りの際の綱締を実演していました。
化粧廻しに重厚感ある白い綱は、横綱の風格が表れて格好良かったです。
十両から順に土俵入りし、相撲の合間に実演などが入り、見入って時間が経つのが早く感じました。

最後は横綱同士の相撲。日馬富士関と白鵬関でした。
塩を思いっきり投げたり、相撲を長引かせたり、見ている人が楽しめられるようにたくさん工夫してくれたように思い、粋だなぁと感じました。

見事な捌きの弓取式で締めを迎えた大相撲倉敷場所。
初めての間近の相撲は大迫力で格好良く、面白くて大満足でした。

日本の伝統的なスポーツ、相撲。
間近で観る貴重な機会に感謝でした!